税理士試験が終わった後に
税理士試験を受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。
試験まで全力で勉強を続けてこられた方ほど、
この先のことを考える余裕がないかもしれません。
それは自然なことで、今は少し立ち止まっても良い時期だと思います。
ただ現実問題として、まだ試験科目が残っている方にとっては、
9月からまた勉強の日々が始まります。
私自身の経験も交えながら、
この時期に何をしておくべきかを書いてみたいと思います。
※私は大原に通っていましたので、専門学校に通っている前提でお話しします。
最初にやるべきことは、答案復元です。
そして、その復元結果をもとに、先生と今後の方針について相談しましょう。
私は試験後は「落ちた」と思っていたので、答案復元など全くやりたくありませんでした。
しかし、この作業をしないと、同じ科目を再受験する場合に、
9月から始めるべきか、年明け1月からで良いのかといったスケジュールが決まりません。
私も本試験と同じくらい歯を食いしばって答案復元をした記憶があります…
この半年間の過ごし方は、私たちの人生にとって非常に大きな意味を持ちます。
試験勉強だけが人生ではないですからね。
だからこそ、ここはしっかり取り組むことをおすすめします。
答案復元と先生との面談が終わったら、
今後の試験科目や大学院進学について考える段階に入ります。
私の場合は所得税を受験していたので、
次の科目として親和性の高い住民税を受けるか、あるいは大学院へ進学するかで悩みました。
大学院進学の場合には、学校によって最初の出願期間が9月初旬までのところもあるため、早めの判断が求められます。
※大半の学校が前期と後期で試験を行っていますが、一般的には前期のほうが合格しやすいといわれています。
私は勉強当初から官報合格を目指していましたが、
お恥ずかしい話、所得税の試験で大きく心が折れてしまいました。
悩みに悩んだ末、大学院進学を決断しました。
当時は官報合格から逃げたという後ろめたい気持ちでいっぱいでしたが、
この選択がなければ、今こうして開業税理士として活動している自分はいなかったと思います。
結果的に大学院進学にはとても満足しています。
※このあたりの経緯も、また別の機会にお話しできればと思います。
ここまでのことを8月中に決めるとなると、実はあまり時間がありません。
試験勉強の間、家族サービスや友人との交流を控えていた方も多いと思います。
お盆休みには思いきり遊びたい気持ちもあるでしょう。
ですが、頭の片隅に「これからの勉強生活をどうするか」という視点も残しておいていただきたいと思います。
とはいえ、まずはこの数か月の努力をねぎらう時間も大切です。
しっかりと休養を取り、英気を養ってから、また次の一歩を踏み出していただければと思います。