税理士試験の前日に思うこと
全国の税理士受験生が、リアルタイムでこの記事を見ていないことを願いながら投稿します。
いよいよ、税理士試験の前日を迎えました。
最終確認をすることも大切ですが、心の準備も非常に重要だと感じていますので、
今回は、私自身が過去に体験した試験当日の出来事を振り返ってみたいと思います。
私が最後に受験した所得税法の理論では、
専門学校の予想が見事に的中した問題と、全く予想外の問題が出題されました。
全く聞き覚えのない問題を見て、頭が真っ白になったのですが、
そのとき私が選んだ行動は、「とりあえず書けることをすべて書く」ことです。
大原で習った内容をひとまず全部書き出し、習っていない内容についても、
過去の知識や実務経験をもとに、自分の言葉でとにかく書き続けました。
理論だけでなく、計算問題においても想定外の出題がありましたが、
完璧ではなくても、空欄にはしない、
それだけを意識して、書き切ることに集中したのを覚えています。
正直、試験中は「また一年勉強するのか…」と絶望がよぎる瞬間もありましたが、
その感情に引っ張られて手を止めてしまっては、そこで終わってしまいます。
とにかく、やれることを最後までやり切る、これが重要です。
ちなみに、この所得税法の試験が終わって、
立教大学のキャンパスを出た瞬間、涙が止まりませんでした。
池袋駅のトイレで、20分近くひとりで泣き崩れたのを今でもよく覚えています。
「これだけやったのにダメだったかもしれない」という思いが、心を締めつけました。
ですが、結果的には合格しているので、
「試験中の手応え」と「合否」は必ずしも一致しないのだなと教訓にしています。
本番ではどんな問題が出てくるかはわかりませんし、
思いがけない動揺や焦りに襲われることもあります。
そもそも全部が想定内の問題というのも可能性の低い話かなと思います。
自分の中では、初めて受けた簿記論の時ぐらいかな…
だからこそ、前日のうちに心を整えておくこと、
そして、「何があってもやり切る」と、強く自分に言い聞かせておくこと、
これが試験中の自分を支えてくれます。
受験生の頑張りが報われること、心から応援しています。
